パリ便り(2020年3月)
モンマルトルの丘からの眺め
2020年3月17日
最近のパリの状況、起こったことを私なりに説明したいと思います。
1月末〜2月始めにウイルスのニュースが出始めて、横浜のクルーズ船のニュースをよく見るようになりました。フランスでは気にしつつもまだ話題にする程度でした。
2月中旬ごろアジアへの蔓延からアジア人差別という言葉をよく耳にするようになり、私はそれまであまり感じていなかったのですが、2月末頃から通りを歩いている時やホテルで働いている時にお客さまから心ない言葉を言われたりして、初めは何とも思っていなかったのが、重なると自分自身もそういう態度に対して言い返せないことや言葉がうまく理解できない時の焦りや自分への苛立ちが募り、ナーバスになっていたことから必要以上に傷ついたり疲れていました。
でも近くにいる同僚はすぐに異変に気付いてくれて、話を聞きアドバイスをくれてとても励まされました。
2月末からアジアのお客さまのキャンセルが相次ぎ、3月にはアメリカがヨーロッパからの便を全てキャンセルにするということでほぼお客さまを失うことになりました。
また、イタリアに続きヨーロッパ全体にも蔓延が広がり、フランスもあっという間に深刻な状況になりました。
そして先週、大統領から全ての学校をクローズする、無駄な外出は控えるようにとのスピーチがあり、その後カフェやレストラン、美術館、エッフェル塔も全てクローズになり、一昨日に明日からホテルが1ヶ月の間閉めることになるとの連絡を受けました。
そして昨日、再び大統領から17日の昼の12時から15日間の外出禁止が言い渡され、食料の買い物と仕事のためやむを得ず職場に行かなければならない場合以外は外に出てはいけない、不要な外出をした者には罰金が課せられるとのことでした。
今日の朝出勤して急いでホテルを閉める用意をし、10時半には出るようにしてその後買い物をして明日から1ヶ月どう過ごそうかと考えています。
何よりも1ヶ月間、毎日会えていた大好きな同僚たちに会えなくなるのが本当に悲しいです。そして1ヶ月仕事もなくてずっと1人で家にいなければならない状況になったことがないので、これからどうなるのか誰にも分かりません。
でも、1ヶ月自分と向き合うお休みをもらえたと思い、出来ること、やってみたかったことをしてみようと思います。
色々ありますが、思うことはここに来て本当に良かったということです。
日本にいたら知り得なかった、出会えなかった人、文化や価値観があまりにも多く、良いこともそうでないことも毎日学ぶことがたくさんあります。
そして日本にいた頃は我慢できていたことが周りに影響されているからなのか?良くも悪くも自分でも驚くほど感情的になったりします。
本音で話すと絆が出来たりして、生きている感じがします。笑
パリにいる人たちの前向きさや思いやり、ユーモアにも毎度助けられます。ここに来る前よりもパリでの生活が本当に日に日に大事になっています。
ウイルスで大変な思いをされている方がたくさんいる中、自分は元気でいます。
早くこの状況が良くなるように、今は耐えて外出をなくし一日も早く日常が取り戻せるように願います。
そして無駄な心配はし過ぎないように。
前向きに過ごしたいと思います。
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